この黒文字盤は、パネライやフランクミュラーがブーム状態だった2002年において、新品実勢価格が約90万円という存在。
その安さでも特に注目されるということはありませんでしたし、その時代のノーチラスとしては最も入手しやすい存在でした。
当時、この黒文字盤はノーチラスの「新しい顔」という印象で、青文字盤は特に古臭く見えました。そういった印象もあってか、青文字盤の取扱はほぼなく、この年式において青文字盤は入手難易度が黒文字盤より高かったといえます。
そういったことを考慮すると、3800/1Aの90年代後半モデルにおいて最もレアなのは青文字盤となるわけですが、青文字盤が“3800/1A、90年代後半モデル”というくくりでレアなのに対し、黒文字盤は“ノーチラス全体”においてレアなのです。
さらに、年式の新しい3800サイズの青文字盤としては、5800/1Aという2ピース裏スケのレアモデルがあるため、90年代後半の3800/1A青文字盤はそれと比較するとレア度が薄まる印象です。
よって、ノーチラス全体の中においてこの黒文字盤は“これしか無い”という要素が高いため、最近評価が高まっているのかと思います。
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