2013年にアベノミクスが始まって以降、数多くの腕時計が値上がりしたという印象があります。
ただ、その腕時計の値動きは、2013年前後に大きく変化した後は、それほど目立って変わらないという印象でした。
それが、2017年頃からは、アベノミクスに匹敵するような大きな経済的出来事がないのにもかかわらず、多数のモデルが値上がり傾向となった様子が目立ちます。
例えばデイトナ16520の場合、アベノミクス以前には80万円台だったのが、アベノミクス以降は120万円前後となりました。
16520が120万円程度という様子は、現在220万円台であることを考慮すると「かなり安い」という印象ですが、2015年当時はすでに「値上がり後」だったため「安い」という印象がなかったことは、当時の記事を見ても分かります。
しかし、そんな16520は2016年12月頃から目立って値動きし、2017年には200万円程度にまで上昇したのです。
2017年の上昇は、2013年頃よりも額が大きかったというのは興味深い点だといえます。
そのような現象は、デイトナ16520以外の様々なモデルでも見ることができ、ロレックスに限らず、パテックフィリップやオーデマピゲなど多々ブランドで起こっているといえます。
ですから、近年における腕時計の値動きの印象は、2013年に高くなり、2017年にはさらに高くなったという感覚があるといえます。
しかし、そんな中、それほど大きく値動きしていないモデルも存在します。
そういった傾向があるのは、知名度が比較的低いブランドやモデルが該当するのですが、今回お伝えするそれはそういった傾向ではありません。
そのモデルこそ、2000年にデビューした世代のデイデイトであるのですが、特に“スムースベゼル+オイスタータイプのブレスレット”という組み合わせの場合、大きく値動きしてない印象です。
デイデイトには様々な文字盤色がありますが、この118208白文字盤の場合、2009年7月から変化した額は約34万円という水準。
「デイデイト」という有名かつ高級なモデルでありながら、9年少しの間で変化した額が約34万円なのです。
先日お伝えしたデイトナなど、ロレックスの金無垢ブレスレットモデルの場合、1年程度の期間でも30万円前後の値動きは珍しくありません。
さらにそれは、WGモデルでも同様です。
WGモデルは2009年頃、YGより高い相場でしたが、最近は人気がないためか、デイトナでもサブマリーナでもYGよりWGのほうが安い傾向があります。
しかし、そういったWGモデルでも1年で30万円前後の値動きをしています。
ですから、このデイデイト118208の値動きは他のロレックスと比較するとあまり変化がないといえます。また、高級モデルでありながら、現在過去価格と大きく変わらず購入可能な“お得モデル”という側面を持っているのです。
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ロレックスデイデイト白文字盤オイスターブレス118209の価格比較
時計名 | 状態 | 2009年7月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2018年10月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス デイデイト 白文字盤 オイスターブレス 118209 |
中古 | ¥1,250,000 | 9年 3ヶ月 |
¥1,589,000 | 339,000 | 127.12% |