この80万円台という水準をどのように評価するかは、視点によって変わるかと思います。
「プラチナ」「シェル文字盤」「コンピューター」という要素を持つロレックスという基準からすると、80万円台という水準はとても安く感じます。
現在、80万円台でどのような中古ロレックスが入手可能かというと、スポーツモデルだとステンレスのみが選択可能となり、コンビや金無垢モデルは手に入りません。
ちなみに、このチェリーニと同年代のモデルだとシードゥーエラーの16600などが近い価格帯に位置していますが、GMTマスター2の16710はやや上の価格帯に位置していることになります。
2000年代前半の新品実勢価格を基準とすると、このチェリーニの価格序列は驚くほど安い位置に変化したといえます。
その一方で、このチェリーニの値動きを考慮すると、優秀な時計という印象にもなります。
このチェリーには、2016年10月から2年の間で20万円近い値動きとなっているわけですが、これまでのチェリーニの値動きを考慮するとかなり凄いともいえます。
この5240/6が、2009年11月から2016年10月までの約7年間で値動きした額は約6万円。
2009年といえば、リーマンショックの影響により多くの時計が安かった時期ですが、その時代からアベノミクスを挟んで、約7年間という期間で6万円ほどの値動きしかしていなかったのです。
ですから、2年で約18万円という現在の値動きは、それを考慮するとかなり優秀といえるのです。
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