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2018年10月16日更新

2年で約18万円の値動き、チェリーニチェリニウム5240/6

この80万円台という水準をどのように評価するかは、視点によって変わるかと思います。

「プラチナ」「シェル文字盤」「コンピューター」という要素を持つロレックスという基準からすると、80万円台という水準はとても安く感じます。

現在、80万円台でどのような中古ロレックスが入手可能かというと、スポーツモデルだとステンレスのみが選択可能となり、コンビや金無垢モデルは手に入りません。

ちなみに、このチェリーニと同年代のモデルだとシードゥーエラーの16600などが近い価格帯に位置していますが、GMTマスター216710はやや上の価格帯に位置していることになります。

2000年代前半の新品実勢価格を基準とすると、このチェリーニの価格序列は驚くほど安い位置に変化したといえます。

その一方で、このチェリーニの値動きを考慮すると、優秀な時計という印象にもなります。

このチェリーには、2016年10月から2年の間で20万円近い値動きとなっているわけですが、これまでのチェリーニの値動きを考慮するとかなり凄いともいえます。

この5240/6が、2009年11月から2016年10月までの約7年間で値動きした額は約6万円

2009年といえば、リーマンショックの影響により多くの時計が安かった時期ですが、その時代からアベノミクスを挟んで、約7年間という期間で6万円ほどの値動きしかしていなかったのです。

ですから、2年で約18万円という現在の値動きは、それを考慮するとかなり優秀といえるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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