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2018年も年次カレンダーより高い、トラベルタイム5134G-001

パテックフィリップのトラベルタイムという存在は、2000年代前半においては、コンプリケーションパテックフィリップとしては比較的安価な時計という印象でした。

この時計には、その名の通り「トラベルタイム」という機能が備わっているため、コンプリケーションといえる時計です。

しかし、当時の価格帯や扱いはいわゆる“プチコン”とは同じとはいえず、カラトラバとプチコンの中間的価格帯に位置していたといえます。

実際、コンプリケーションのムーブメントは自動巻が主であるのに対し、この時代のトラベルタイムは手巻きとなっていたことから、そういった価格帯だったということが理解できます。カラトラバを見て分かる通り、パテックフィリップは特殊なモデルでない限り、手巻きより自動巻のほうが高い傾向があります。

しかし、そんなトラベルタイムは、今となっては当時の“プチコン”よりも高い状況。

2017年4月の段階で、トラベルタイムの5134G230万円台でしたが、年次カレンダーの5035は200万円程度といった水準。

2000年代前半において、「年次カレンダー」という存在はトラベルタイムより高かったのですが、2017年にはすでに価格帯が逆転していたのです。

最近、トラベルタイムといえば、この5134のような「カラトラバトラベルタイム」を指すというよりも、アクアノートの印象が強いかもしれません。

実際、アクアノートのトラベルタイム5164A400万円程度といった水準で、他のコンプリケーションと比較しても高いという印象があります。

ですから、アクアノートの人気が、過去のモデルへの評価に影響を与えた可能性があるかもしれません。

ただ、2016年後半から2017年前半頃において、年次カレンダーの5035は特に値下がり傾向で一時は200万円を切ったということもあったという事情もあります。

そのため、トラベルタイムのほうが年次カレンダーより高かったという現象は、年次カレンダーの値下がりによる原因も考えられます。

そして、そんな年次カレンダーは、現在230万円台となっており、2017年前半などの水準から回復傾向となっている模様。

そうすると、再度トラベルタイムのほうが“安く”なってしまったのかと思うのですが、実はそうではありません。

なんとトラベルタイムの5134G-001は、現在250万円という水準で、2017年4月よりもさらに高くなっているのです。

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パテックフィリップトラベルタイム5134G-001の価格比較

時計名 状態 2017年4月の安値(楽天) 期間 2018年10月の安値(楽天) 変動した額 残存価額
パテックフィリップ
トラベルタイム
5134G-001
中古 ¥2,367,000 1年
6ヶ月
¥2,500,000 133,000 105.62%
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