オメガのムーンウォッチといえば、97年から2010年代まで生産されていた3570.50の印象が強いですが、3570.50は2018年に中古が30万円台にまで上昇しています。
現在でもそれは変わらず、ABランク以上の3570.50は30万円以上となっています。
3570.50は、腕時計ブームだった2000年頃において新品実勢価格が10万円台という水準でしたが、2013年以降、中古相場は20万円台前半となっています。
知名度が高く、世界的な人気もあり、高級腕時計としては比較的買いやすい位置にいた3570.50。このように良い要素がある一方で、かなり数が多いということもあり、目立った値動きはしづらい傾向があります。
値動きするのは、例えば、マイナス要素であればリーマンショック、プラス要素であればアベノミクスなど、数年に一度のタイミングという傾向があるといえます。
そういった傾向があったものの、2018年には30万円台となるなど、3570.50としては目立った値動きとなっており、すごいともいえる様子です。
ただ、その一方で、同じ見た目でも、あまり値動きしていないモデルが存在。
そのモデルこそ、3572.50という存在なのですが、3570.50と何が違うのかというと、裏蓋が異なるのです。
この3572.50というモデルは、3570.50の裏スケバージョンとして存在するモデル。
見た目は3570.50と同じでも、裏側からはきれいなレマニアムーブメントを見ることができ、とても魅力的だと感じます。
ただ、このような要素をムーンウォッチに加える問ことは、宇宙空間で使えるという機能性を犠牲にすることになり、ある種の矛盾を与えることにもなるのです。
現在、多くの腕時計の風防にはサファイアクリスタルが採用されていますが、宇宙空間では割れてしまう可能性があります。
そのため、ムーンウォッチはプラスティック風防を採用。プラ風防といえば、ドーム型のヴィンテージモデルという印象がありますが、最新モデルでもムーンウォッチはプラ風防となっているのです。
しかし、ケースバック用となるとプラスティック風防というわけにはいかず、サファイアクリスタルを採用することになります。
そのため、この3572.50は、表側はプラスティック、裏側はサファイアクリスタルとなっているのです。
そして、それが変だと思ったのか、オメガはその後、裏スケモデルは表側もサファイアクリスタルとし、その仕様である3573.50が登場。
ですから、3570.50世代の裏スケ版には、3572.50と3573.50があるため、ややこしい状態となっているのです。
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オメガスピードマスター3572.50の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年3月の安値(楽天) | 期間 | 2018年11月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オメガ スピードマスター 3572.50 |
中古 | ¥318,000 | 1年 8ヶ月 |
¥345,600 | 27,600 | 108.68% |