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程度が良いモノの様子、スピードマスタートリプルカレンダー3523.80

近年、この世代のオメガが評価されているように感じ、このトリプルカレンダーだけえなく、シーマスター120mなども以前より高くなっていると感じます。

この世代のオメガの多くは、2000年前後の新品実勢価格よりも、現在の中古相場のほうが高いという状況となっており、このトリプルカレンダーもその例に漏れません。

上昇額としては、ムーンウォッチのほうが上ですが、入門という要素のあるトリプルカレンダーがかつての新品実勢価格より高い状況というのは感慨深いといえます。

トリプルカレンダーは、2000年前後の新品実勢価格や立ち位置を見ると入門用というキャラクターだったと思いますが、今見ると決して入門向けとは感じません。

まさにトリプルカレンダーという機構が、マニアックな面白さを感じさせるところですが、これまでオーソドックスな選択肢という印象が強かったため、そのマニアックさに気づかなかったのかもしれません。

新品として売られていた時代から年数が経ち、ほどよいヴィンテージ感が出た今、このトリプルカレンダーは、以前よりもさらに魅力的に見えるように感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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