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45万円前後の選択肢、パネライルミノールベース

当初、パネライで人気が出たのは40mmステンレスブレスレットのPAM00050ステンブレス+40mmという組み合わせロレックスを持っている人に親和性が高い内容です。で、その後すぐに一番人気になったのがこの黒文字場のルミノールベース。当時のリファレンスはPAM00002でしたが、2002年冬頃より裏スケルトン仕様となりPAM00112となりました。ブームとなる前は20万円ぐらいが中古の相場でしたが、ブームとなった後は40万円以上まで高騰。当時の定価30万円を大きく上回るプレミア価格です。現行モデルがプレミア価格化したのは、コレ以外にエクスプローラ(14270)とデイトナぐらいでしょう。現行モデルがプレミア価格化すること自体珍しいだけでなく、エクスプローラ&デイトナと同じ現象がこの時計でも起こったというのが面白いと思います。

その後この時計はすぐに値下がり傾向。安い時には中古相場が25万円前後となりました。それから徐々に値上がりし、リーマンショック前には再度40万円近くまで高騰。それがリーマンショック後には一気に23万円前後ぐらいという、ルミノールベース史上もっとも安い相場となりました。

で、最近の相場は、45万円前後ルミノールベース史上最も高い水準まで高騰。ただし、実際に処分する際は35万円前後が処分しやすい値だと思います。尤も、ちょっと前までは23万円前後で平気で買えた時計なのでその頃買った方は10万円以上の利益が出せる時計となっています。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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