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さすがP番、デイトナ16520P番の様子

16520は2017年に目立って高くなりましたが、200万円台となった夏以降、値動きが停滞気味となり、長らく200万円前後となっていました。

それが、2018年の春頃から再度値動きをするようになり、今では220万円台という水準に達しています。

この220万円台というのは、ボトム価格ですが、近年16520においてボトム価格にいる傾向があるのは、T番やU番など最終世代の1つ前という比較的新しい年式です。

90年代において、ロレックスは全体的に新しい要素が採用されたのですが、それら要素で大きなものが発光塗料の変更です。

デイトナにおいては、A番から発光塗料がトリチウムからルミノバに変更されたのですが、ルミノバのほうが評価される傾向があります。

近年では、トリチウムのほうが高評価となっていることも多く感じますが、デイトナにおいてルミノバのほうが高いというのは、2000年代前後の文化を踏襲しているともいえます。

2000年前後においてルミノバは、いまでいうクロマライト的な新しさだっため、人気があったのです。

デイトナのP番は、以前から特別な存在ですが、16520が特に評価される今において、400万円台となっているのは、「さすがP番」という感想になります。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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