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90万円台になった、GMTマスター2 16710

16710は、これまで何かと目立った値動きをする存在でした。

2000年代前半において、最も不人気なスポーツモデルというキャラクターで、その新品実勢価格は30万円台前半という水準でした。

それが、2007年にカラーベゼルモデルが廃止されると注目度が高くなり、中古相場がかつての新品実勢価格と同等か、それより高い状態となったのです。

そして、リーマンショック以降も中古相場は30万円台後半という水準をキープし、目立って値下がりするということはありませんでした。

アベノミクス以降は、上昇傾向となり、2016年春頃には60万円台後半にまで上昇していたのです。

けれども、2016年夏過ぎには、50万円台という水準まで値下がりし、他のロレックス同様、一時的に安くなったのです。

2017年には、反発するかのように上昇傾向となり、12月の時点では約82万円という水準に達しました。

しかし、多くのロレックスが目立った値動きとなり、なおかつ新型GMTマスター2も登場した2018年において、この16710は先のようにあまり目立った値動きとはなっていなかったのです。

それが今、久々に値動きをしているため、このまま値動きが続くのか、それともまた停滞気味となってしまうのか、興味深いところだと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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