2004年頃までラジオミールは、パネライにおける最高級シリーズというポジションを担っていました。
当時のラジオミールには高級ムーブメントが採用されており、レギュラー品にはゼニス、限定品にはフレデリックピゲやデットストックのレアムーブメントなどが搭載されていたのです。
また、ケース素材もK18が主で、稀にステンレスの限定モデルがあった程度。ステンレスにはデットストックムーブメントなどが採用されており、当時の印象としては「ステンレスのラジオミール=レア」という印象があったぐらいです。
金無垢モデルがメインの場合、ステンレスがレアとなる現象があり、パテックフィリップのカラトラバなどがまさにその例だといえますが、2000年代前半におけるラジオミールの印象に対しても、それと同様のものがあったと感じます。
2001年以降になると、ラジオミールの通常版にもステンレスが導入されましたが、その時点でも「ステンレスのラジオミール=レア」という印象に違いはなかったと感じます。
それらは、GMTアラームのPAM00098と、シンプルなPAM00141なのですが、両者とも当時のヨットマスターロレジウムのライバルという印象で、高級なSSモデルという印象があったといえます。
そんな高級時代のSSラジオミールの中でも、ゼニスエリートを搭載したPAM00141という存在は、WGのPAM00062やPGのPAM00103のSS版という印象があり、生産年も2002年のみということからレア感が強く、なかなか中古でも見かけない存在です。
2002年といえば、ゼニスを搭載したパネライの最終にあたる年式ですが、そういった影響からか、この141番は2002年度にしか生産されず、結果的に500個の生産となってしまったようです。
そんなPAM00141という存在が久々に中古で売られているのを見かけたのですが、その水準は、2年前と比較して値下がり状態。
2017年5月では、約69万円だったのが、2019年5月現在では約64万円。
2017年と比較して多くの時計の値上がりが目立つ中、このレアモデルは2年前より安く購入可能であるのです。
オフィチーネパネライラジオミールPAM00141の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年5月の安値(楽天) | 期間 | 2019年5月の安値(ヤフーショッピング) | 変動した額 | 残存価額 |
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オフィチーネパネライ ラジオミール PAM00141 |
中古 | ¥692,000 | 2年 0ヶ月 |
¥645,000 | -47,000 | 93.21% |