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過去最高値水準だが、ヨットマスター16622

16622は単体でみると、かなり優秀な値動きに見える一方、他のモデルと比較すると“それほど高くない”とも感じてしまうのが悲しいところともいえます。

約77万円という水準は、16622としては、過去最高値といえるほど高い一方、同じ世代の5桁と比較すると、相対的に高くはないのです。

例えば、GMTマスター216710は、現在100万円以上という水準ですが、2016年頃まで16622よりも安い相場に位置していました。

GMTマスター2といえば、2007年から人気になったという印象がありますが、実は2016年頃まで16622より安いぐらいの水準だったのです。

また、サブマリーナの16610と比較しても、あまり大きく変わりません。

16610は現在74.8万円(ABランク以上)という水準ですから、166223万円程度しかボトム価格が変わりません。

かつての常識であれば、1661016622数十万円単位の価格差があったため、今の価格差はかなり意外だといえるのです。

16622スポーツモデルの中で、かつてはコンビより高い価格帯だったのが、今では同じ5桁世代と比べても、ステンレスモデルを含めても、価格序列の下のほうともいえる様子です。

16622は過去価格と比べて値上がり状態ながら、高級モデルであるにもかかわらず相対的に安いため、今の選択肢としては、意外にお得感があるという存在なのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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