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2019年初代アクアノートの評価、パテックフィリップ5060A

パテックフィリップのステンレスモデルといえば、ノーチラスアクアノートという2つのシリーズがありますが、その2つのデビュー年は大きく異なります。

ノーチラス1976年であるのに対し、アクアノート1997年

今となっては、1997年を対象としても、既に20年以上が経過しているため、どちらも昔からあるように感じてしまいますが、実はアクアノートのほうがはるかに新しいのです。

ロレックスブームだった2000年前後という時代、アクアノートはデビューしてから3年程度だったため、“新しい”という印象が強かったように感じ、当時は“古臭く”感じたノーチラスより、人気が高かったと思います。

実際、筆者は当時アクアノートを購入したわけですが、その頃思ったのは、『いずれノーチラスアクアノートに統合されるのだろう』というように、アクアノート登場後に、古臭く見えてしまっていたノーチラスの存在意義が弱まっていたと感じたのです。

しかし、いざアクアノートのオーナーになってみると、ノーチラスの独特な世界観を理解。その独特さがたまらなくなり、結局筆者はノーチラスも購入しました。

その後、ノーチラスアクアノートも世界的に大人気な存在となっていきましたが、現在、より人気が高いのはノーチラスのほう。

現行モデルが高いのはもちろん、初代ノーチラスである3700/1は、2018年の時点で既に1000万円程度という水準に達しています。

では、アクアノートはどうかというと、その初代である5060Aは、他の第一世代アクアノートとそれほど大きく変わりません。

それどころか、長らく同じ33mmラバーベルトの5066Aより安いという相場となっており、機械式アクアノートの中では最も安いという印象がありました。

その理由として大きいのは、この5060Aだけが“裏スケ”仕様でないという点。アクアノートといえば裏スケという印象がありますが、そうなったのは、1998年に登場した5066からであるのです。

ですから、今まで5060Aが相対的に低く評価されていたのは理解できるのですが、それでも、この5060Aには“初代”という強い要素があります。

まして、生産された期間は1997年から、5066Aがデビューする1998年までの、おそらく1年間であるため、いろいろな意味で希少要素が高い1本だといえるのです。生産期間が1年程度というパテックフィリップは、ノーチラス3712/1Aを始めとして評価される傾向がありますが、5060Aはこれまで大きな評価とはなっていません。

では、2019年の今、そんな5060Aはどのような水準となっているかというと、1年前と比較して約59万円の値上がり状態。

現在では233万円というボトム価格となっているのです。

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パテックフィリップアクアノート5060Aの価格比較

時計名 状態 2018年5月の安値(楽天) 期間 2019年6月の安値(ヤフーショッピング) 変動した額 残存価額
パテックフィリップ
アクアノート
5060A
中古 ¥1,738,000 1年
1ヶ月
¥2,330,000 592,000 134.06%
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