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生産年が短めのレアモデルだが、ルミノールマリーナPAM00086

PAM00086が値下がりした理由として考えられるのは、86番自体の人気が低下してしまったのか、もしくは、パネライ全体が安くなったのかという点が考えられます。

この場合、最も大きい要因といえるのは、この時代の44mmパネライが2015年頃より安くなっているという点。

2015年において、ルミノールベースなど、手巻き44mmモデルの2000年代前半モデルは、いずれも45万円程度だった一方、今では30万円台というモデルもあります。

もちろん、PAM00002のように50万円台という水準のモデルもありますが、PAM0011230万円台後半というように、2015年よりも、モデルによってバラつきが目立つ印象です。

ただ、2番のように高いモデルは高いという傾向があるということや、69番など最近の高いパネライの例を見ると、2000年代前半に製造された、比較的生産年が短めのレアモデルは評価される傾向があるといえます。

この86番は、2001年と2002年の製造ですから、まさにそれに該当するわけですが、今現在は、2015年より9万円ほど安く買える状態となっています。

86番は、この数年あまり中古が出ない傾向があるため、86番自体の人気が低下したというより、存在を認識されづらいというのが、安値となった要因なのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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