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新旧どちらを選ぶかは悩ましい、エクスプローラー214270

この214270の新文字盤は、デビュー年である2016年11月の新品実勢価格(安い順の3社平均値)は約59万円という水準でした。

そして、今となっては中古ボトム価格が約72万円となっているため、デビュー時に新品で購入した方は、10万円単位の値上がり体験となったわけです。

そういった意味では、新文字盤のほうが値動きが優秀ともいえるのですが、実は2016年において、旧文字盤の中古ボトム価格は40万円台前半にまで下落。同じ時期での値動きを比較すると、実は旧文字盤のほうが値動きした額が大きいのです。

もちろん、新文字盤は「新品VS中古」、旧文字盤は「中古VS中古」ですから、旧文字盤のほうが有利な条件ともいえます。しかし、2016年当時において新文字盤の中古はほぼなく、あったとしても新品と同じかやや高いこともあったぐらいの水準だったため、「新品VS中古」で比べるしかありません。

また、旧文字盤がデビューした、2010年の214270の新品実勢価格という観点では、2010年は2016年よりさらに安い時期だったため、旧文字盤に有利となってしまいます。

ですから、新文字盤と旧文字盤は、今のところ、2018年と2019年との値動きを比べるのが最もわかりやすいといえるわけですが、そうすると両者の値動きがほぼ同じというわけです。

新文字盤も魅力的である一方、旧文字盤も要注意な存在だといえます。

2019年現在において、214270の新文字盤を買うか、旧文字盤を買うかという点はなかなか悩む選択だと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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