1990年代後半、日本では「ロレックスが“異常”な高騰状態」と揶揄されていました。
そういった評価は2019年現在でも見ることがありますが、それと異なるのは「異常な高騰」と揶揄される対象が、かつては基本的に4桁世代だった点だといえます。
しかし、その後も4桁ロレックスは値下がりすることはなく、20年以上に渡り「異常な高騰状態」を維持していることになります。つまり、これはもう「異常」ではなく「日常」だといえます。
さて、そんな20年前、「異常な高騰」ロレックスの1つとして「かなり高い」と言われたのがこの1655という存在です。
ちなみに、何度も例に出している1999年のブルータスの表紙には、
と書かれています。
当時の評価は、2019年現在となっては、高いと揶揄された国内価格も、標準とされた海外価格も、いずれも“かなり安い”わけで、そこから比べると1655はずいぶんな値動きとなっているといえます。
しかし、そんな1655は2018年12月の時点では、「値上がりしているものの優秀ではない側面がある」という状況でした。
その理由として大きかったのが、他の4桁モデルとの価格差なのですが、1655は、相対的には、かつてよりも評価されていないという様子だったのです。
その様子を見た筆者は、過去の相関を考慮すると、1655は300万円ぐらいになっていても不思議ではないと感じました。
ただその一方で、1655のそれまでの値動きを考慮すると、その水準にまで達する要素がないともいえたため、どういった水準になるか予測するのは難しいといえたのです。
さて、そんな1655ですが、2019年7月の今、1つの答えが出ている様子です。
現在、1655は278万円という水準になっており、2018年12月から7ヶ月の間で67万円ほどの値動きとなっています。
2018年の段階では、値動きした額が「1年で18万円」程度だったため、「7ヶ月で約67万円」の動きとなった今、様子が変わったと感じるのです。
ロレックスエクスプローラー21655の価格比較
時計名 | 状態 | 2018年12月の安値(楽天) | 期間 | 2019年7月の安値(ヤフーショッピング) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス エクスプローラー2 1655 |
中古 | ¥2,106,000 | 0年 7ヶ月 |
¥2,780,000 | 674,000 | 132.00% |