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2019年9月9日更新

誰にも知られていない、ピアジェポロGOA26019

現在、「ピアジェポロ」とWEBやSNSで検索すると、出てくるのは「ポロS」のほう。

同じポロという名前でも、「ポロ」と「ポロS」ではそのキャラクターが大きく異なるのですが、ピアジェの各モデル自体が多くの人に知られていないため、その違いは認識されていないと感じます。

ポロSは、ポロの後継モデルというよりも、アップストリームの後継といえるモデル。

アップストリームは、この記事のポロが登場したのと同じ2001年頃に登場したシリーズですが、ピアジェ初のステンレスモデルとしてデビューしました。

その時代では、『SSのアップストリーム/K18のポロ』というように、はっきりとした区別があったわけですが、「ポロS」という名称にすると、かなり分かりづらくなります。

今までポロという文脈が、いつかは多くの人に理解されるのではないかと思っていた筆者ですが、現在のピアジェの様子を見る限り、そういった未来は来るのか?とも感じてしまいます。

高級な時代のポロは数がかなり少ないため、その価値を分かる人が共通認識を持ちづらく、まして、ポロSという存在により、本来のポロの文脈は分かりづらい状況です。

ただ、現在のポロの約144万円という水準を見ると、そういったポロの文脈に関係なく、同じ時代のデイデイトなどと比較して、K18ブレスレットの高級モデルとしては安いという印象になります。

将来的に評価されるのか否かは不明ですが、“デイデイトより安く購入可能なWG”なおかつ“雲上級スポーツモデル”という観点では約144万円は安いと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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