パネライがリシュモン時代となってから、比較的初期の時代に存在したルミノールクロノ。
ルミノールのクロノグラフは、近年でも存在しますが、初期時代におけるそれは一味違うものだったといえます。
なぜなら、搭載されているムーブメントがエルプリメロだったから。
また、エルプリ搭載ということに限らず、その他にも多くの特別感がありました。
腕時計本体の要素としては、使用している素材がチタンとステンレスのコンビといったような凝ったモノであったり、当時のパネライとしては珍しかった裏スケ仕様だったという点があります。
しかし、そういった、時計本体に示された要素以上に、大きな「特別感」が当時のルミノールクロノには存在。
それこそが、「高級モデル」というキャラクター性です。
2000年代前半まで、パネライには「最高級シリーズ」が存在していたのですが、主にラジオミールがそれに該当。当時のパネライにおいて、裏スケという仕様は、ラジオミールを中心とした高級モデルにのみ許された仕様だったのです。
このルミノールクロノも裏スケであることから、まさに当時の高級モデルだったということが分かりますが、それはゼニスベースのムーブメントが採用されているということも分かります。
2001年まで、裏スケとなるモデルは、ゼニスベース、フレデリックピゲベースなどに限られていたのです。
ですから、そのような時代において、ラジオミールとルミノールクロノという存在は、まさにパネライの最高級モデルという印象があり、どちらも「高いパネライ」というイメージでした。
そして、そういった存在の中でも、限定モデルは、さらに上の高級感となるわけで、ある種の雲上感があったといえます。
ただ、ルミノールクロノはラジオミールと比べると限定モデルが少なかったため、それに該当するのは一部モデルに限られます。
その中でも、フライバックモデルのPAM00060は、最も目立った存在だといえ、フライバックという付加価値に限らず、その見た目的にも注目度が高い1本。
そんなPAM00060ですが、この2年ほどの間は、中古で売られている姿を見かけることがなく、以前よりもレア感が増したと感じます。
1年に1度出るか出ないかというぐらいになっていたこのルミノールクロノですが、今回久々に売り出されている個体が登場。
2年前と比較してどのような価格変動になっているかというと、なんと約79万円という上昇となっている様子であるのです。
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オフィチーネパネライルミノールクロノPAM00060の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年6月の安値(楽天) | 期間 | 2019年9月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オフィチーネパネライ ルミノールクロノ PAM00060 |
中古 | ¥1,211,700 | 2年 3ヶ月 |
¥2,002,320 | 790,620 | 165.25% |