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2ヶ月で17万円ほどの値下がり、サブマリーナ16610LV

これまで、現行世代に相当するモデルの値下がりが目立った一方で、旧世代はあまりそういった値動きが見られなかったわけですが、ここにきて、なぜ16610LVは値下がり傾向となったのでしょうか。

その理由として考えられるのが、この16610LVと、現行世代の116610LV相場相関関係だと感じます。

この数年ほど、16610LV116610LVは、どちらか一方が上昇すると、もう片方も上昇するといった具合に、同じように値動きしてきた傾向があります。

基本的に“高い”のは、116610LVのほうで、この16610LVは、それより若干安いというのが最近の序列。2017年において、“16610LVのほうが116610LVより高くなる”となった時期がありましたが、それは一時的な現象で、基本的には116610LVのほうが高い様子です。

筆者としては、この『16610LVのほうが安い』という価格序列に以前から疑問を持っているのですが、その理由として考えているのは「16610LV16520と似たキャラクター性がある」という点。

16520といえば、年式による細かい使用違いがあり、4段文字盤や200タキメーターなどはレア要素として特に評価されています。

16610LVにも、ファット4やライムベゼルなど、16520と同じような要素があり、なおかつ緑サブの初代モデルということからも「旧世代のレアさ」を感じられると思うわけです。

しかし、これまでのところ、16610LV116610LVより若干安い価格帯という様子かつ、相場自体も連動するような傾向があるため、市場では「116610LVと異なるモデル」という点をあまり評価されていない傾向があるのかもしれません。

そういった意味では、116610LVが値下がりしている現在において、16610LVが安くなるというのは、これまでの事例と同じだといえ、前例に基づくと、違和感ない動きといえるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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