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判断が難しい状況、デイトナ16520黒文字盤

ただ、そうはいっても難しいのは、やはり2番目以上の個体が280万円以上に位置するという点。

また、白文字盤を対象とした場合、そのボトム価格は280万円以上となるため、黒文字盤に関しても、やはり280万円台という水準が適正なのではという感じもあります。

そういった意味では、現在の16520の水準は、どう判断するか難しい様子。

近頃、値下がりするロレックスが多い印象ではありますが、16520の場合、わかりやすい値下がりというよりは、基準によって「値上がり」とも「値下がり」とも判断できるため、見極めが難しい状態であるといえるわけです。

なお、もう1つの判断基準として、ボトム個体の売れ行きという点があります。

116500LN黒文字盤の記事でも紹介しましたが、値下がりした価格帯で需要が高いと、ボトム価格の個体が数日のうちに複数個売れるということもあります。

116500LN黒文字盤の場合、筆者は記事を準備している間に、そのボトム価格が何度も変化するという現象に見舞われ、その都度修正作業を要しました。

けれども、現在の16520黒文字盤の場合、116500LN黒文字盤のような現象は起こっておらず、ボトム価格の個体でも、“すぐ売れる”という状況ではない様子であるわけです。

ですから、16520黒文字盤の現在の様子は、停滞気味でもなく、値上がり傾向でもないのかな、と思うわけです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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