5055は、90年代後半にデビューし、2005年頃まで現行としてラインナップされていたモデルですが、当時は5085/1Aや5054などとともに、“3兄弟”という印象でした。
5055は中でも最もシンプルかつモダンなデザインが採用されており、その見た目はパテックフィリップとしては珍しいと感じるといえます。
筆者はこの時計が昔から好きで、アクアノートを所有していた頃、「いつかは欲しい」と憧れていたのですが、今となっては、当時筆者が所有していたアクアノートより、5055Gのほうが100万円以上も安いという状態です。
ちなみにリーマンショックの影響から、腕時計が全体的に安かった印象の2010年6月という時代でも、この5055G-010は165万円という水準。
2010年と比較しても、現在水準は66万円の差であるのです。
2017年2月から2019年10月にかけて、ノーチラスやアクアノートなどは、百万円単位の値上がり幅となっています。また、2010年という時代と比べるともっと大きな価格変動があるわけです。
そういったことを考慮すると、5055Gの現在価格はかなりお得感があると感じます。
なお、この白文字盤は、黒文字盤と入れ替わる形で2003年頃にデビュー。2005年頃には生産終了となっため、2、3年程度しかラインナップされていないため、5055の中では最もレア感が強い印象があります。
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