スピードマスターといえば、低価格帯(高級腕時計にしては)のモデルから百万円以上という高級モデルまで存在しますが、最も有名なムーンウォッチの実勢価格が30~40万円台ということから、それぐらいの価格帯の時計という印象があるかと思います。
そういった印象は、2000年前後の腕時計ブームだった時代でも同様なのですが、当時のムーンウォッチの新品実勢価格は10万円台後半。その時期、多くのオメガは新品でも10万円台という水準で、ロレックスでも30万円台という新品実勢価格が目立っていたと感じます。
そのような時期において、「高級感がある価格帯」はどういった水準だったかというと、ざっくりというならば、60万円台ぐらいからといった感覚があったように思います。
例えば、2001年頃、60万円台に位置していた時計は、アクアノート5065、JLCのマスタージオグラフィークなどだったわけですが、それらは「高い時計」という印象がありました。
また、パネライのラジオミールなども、そのような価格帯だったわけですが、当時のラジオミールは高級モデルという扱いだったため、やはり高級感を感じる価格だったといえます。
そして、このスピードマスター3689.30もまた、そういった価格帯に位置。先のように、当時のオメガの実勢価格は10万円台が中心という印象だったため、それと比べると随分高いモデルだといえます。
ただ、当時の印象としては「割高」という感覚はなく、「高級なモデル」として認知されていたと思います。なぜなら、このモデルはホワイトゴールド製。また、クロコダイルの革ベルトが標準装着されていることからも、「高級モデル」というキャラクターを感じます。
2000年前後という時代には、高級なスピードマスターとして、それなりに見かけたこの3689.30ですが、今の時代ではあまり見かけない存在となっています。
中古で売られている様子を見るのは年に1、2回という頻度。
そのため、いったいいくらぐらいなのか分かりづらいとも感じるところですが、2018年2月には約123万円となっていた様子があります。
そして、2019年10月の今、またこの3689.30が売られているのですが、その水準はどのぐらいになっているかというと、約132万円。
この1年8ヶ月の間で、値上がりしている様子があるのです。
オメガスピードマスター3689.30の価格比較
時計名 | 状態 | 2018年2月の安値(楽天) | 期間 | 2019年10月の安値(ヤフーショッピング) | 変動した額 | 残存価額 |
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オメガ スピードマスター 3689.30 |
中古 | ¥1,231,000 | 1年 7ヶ月 |
¥1,322,037 | 91,037 | 107.40% |