ロレックスのエントリーモデルで「大人気」というキャラクターは従来ありませんでしたが、2015年に登場した114300は、そういったことを打ち破ったモデルだといえます。
114300にはいくつかの文字盤色がラインナップされていますが、その中でも特に人気なのがダークロジウム文字盤。
2016年の新品実勢価格より、2017年の中古相場のほうが高く、2018年も2017年より高いといったように、この114300の水準は年々上昇しています。
そして、そういった状況は2019年でも変わりない様子。2019年といえば、上半期に値上がりした一方で、7月以降となると値下がり傾向が目立っていますが、この114300に関しては、10月現在でも2018年より高い様子があります。
2018年11月に約51万円という水準だったこの時計は、2019年10月の今、約57万円という水準です。
1年ほど前には50万円台前半だったのが、今では50万円台後半ですから、値動きした額は、6万円程度に過ぎません。しかし、その値上がりインパクトは中々だと感じます。
実際、エントリーモデルモデルであるこのダークロジウム文字盤の中古ボトム価格が50万円台後半という水準に達しているというのは、これまでの「エントリー」の価格から考えると、随分高くなったと思うわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
オイスターパーペチュアル ダークロジウム文字盤 114300 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥511,704 | ¥575,000 | 63,296 | 112.37% |
114300のダークロジウム文字盤は、2016年8月の段階で、約44万円という新品実勢価格(安い順の3社平均値)でしたが、その際の印象としても「高い」と感じました。
なぜなら、その頃、エントリークラスのロレックスはもっと安く買えるという印象があったからです。
しかし、そんなダークロジウム文字盤は、その後さらに上昇し、結局今では50万円台後半という水準にまで変化。
かつてであれば、50万円台後半という価格帯は、上級モデルも狙える水準だっただけに、「時代は変わった」と感じるかもしれません。
ただ、他のモデルの価格帯を見てみると、高級な部類に入るモデルは、100万円以上という水準であるため、腕時計全体の価格帯が変化したとも感じます。
114300で最も人気かつ価格帯が高いのは、ダークロジウム文字盤で、そのボトム価格は先のように約57万円という水準ですが、114300全体のボトム価格でも、54万円(青文字盤)となります。114300は文字盤色を問わず50万円台中盤以上という水準に達しているため、やはりエントリークラスの価格帯は以前より高くなったと思うわけです。