腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

ついに40万円台という水準、ムーンフェイズ 3575.20

この3575.20は、2017年の上半期から40万円台になりそうな兆しがあったもの、一旦下落してしまったため、40万円台となるのは、2005年以降において今回が初だといえます。

この世代のムーンフェイズは、先のように2005年という時期において、新品が25万円前後で購入可能という印象があり、かつては「高い」という印象はありませんでした。

しかし、生産終了となった2007年頃から中古相場が高くなり、その時期既に2005年の新品実勢価格より中古の方が高い状況となっています。

ただ、その後すぐにリーマンショックが発生。2012年頃までは、20万円台前半程度という様子となり、アベノミクス以降も、派手に上昇するという傾向がありませんでした。2017年頃からは、それまで以上に上昇したものの、それから今まで30万円台という水準を脱することがなかったわけです。

そういったことから、今回この3575.2040万円台という水準となったことは、非常に感慨深いといえ、「紆余曲折あったゆえの40万円台」と感じます。

もちろん、この価格変化は、消費増税による影響があるといえ、消費増税を考慮すると上がっていないともいえます。

しかしながら、消費増税後でも、消費増税8%時代より安い価格となっている腕時計が少なくないことから、『30万円台⇒40万円台』といった大台を超えたことは、やはり大きな出来事だと感じるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -