これまで、16523の中で最も不人気な存在だったシャンパン文字盤。

2017年冬頃まで、16523のボトム価格は100万円前後という水準でしたが、その位置の常連がシャンパン文字盤だったといえます。

しかし、そんなシャンパン文字盤は2018年7月頃から、16523のボトム価格ではなくなった様子。2019年には、16523の中で最も高い序列となっていたといえますが、そういった様子は16528でも同様だといえます。

このシャンパン文字盤のように、「かつては不人気だったのが、後に人気となる」という文脈は、ノーチラスやGMTマスターなど、前例がありますが、16523シャンパン文字盤についても、それら腕時計と似たキャラクター性があると感じます。

言葉で表現しづらいのですが、どんな共通点があるのかというと、それは「共感覚を刺激する」という点だと思います。一言でいえば「ダサかっこいい」。初めて見たときは、「なんだこれ？」と思うのが、見ているうちにその魅力、奥深さに気づくという感じであり、珍味のような存在だといえます。

116523にもシャンパン文字盤はありますが、16523のそれは、インダイヤルのふちが黒色。その配色と、文字盤フォントなど、全体的な雰囲気がなんだかクラシカルに見え、YGという素材と良くマッチしているといえます。

ですから、16523や16528のシャンパン文字盤は、魅力的な存在だと感じるわけで、2019年から特に評価されたということは、自然な現象だと感じるのです。

しかし、そんな16523シャンパン文字盤は今、なんと再び16523のボトム価格に存在。

現在、16523のボトム価格は、約133万円という水準なのですが、その個体こそシャンパン文字盤であるのです。

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