元祖雲上スポーツであるロイヤルオークには、1980年代の段階から永久カレンダーなど様々なバリエーションがラインナップされる傾向があり、今や全体像を把握するのが困難なほど多数のモデルが存在します。
それらバリエーションモデルが、オリジナルに対して大幅なアレンジとなっているのはもちろんですが、3針といったシンプルなモデルについても、オリジナルとは大きく変わっているといえます。
ただロイヤルオークの場合、3針というくくりだけでも、様々なモデルが存在。同じ時代でも、異なるムーブメントを搭載する2系統のモデルが用意されているのです。
その1つが、この15202ST系統であるのですが、このモデルはどういった存在かというと、まさにロイヤルオークのオリジナリティを引き継ぐ役割を果たしています。
他の多くのモデルが、オリジナルに対して大幅なアレンジが加えられているのに対し、15202STは、オリジナルをほぼ踏襲しているといえます。
とはいえ、そういった15202STにも、また、様々な文字盤が用意。その中で、最もオリジナルの5402STに近い存在となっているのが、「エクストラシン」と呼ばれるこの15202ST.OO.1240ST.01なのですが、事実上の復刻モデルとして2012年にデビューしました。
15202自体は、2012年よりだいぶ前から存在するのですが、他の15202に対してエクストラシンは、「APロゴ」の位置が異なります。
他の15202STが12時位置にロゴがあるのに対し、エクストラシンは初代5402STと同じく、文字盤下部にAPロゴがあるのです。
そういった、完全オリジナルな現代版ロイヤルオークというキャラクターから、デビュー以来、ロイヤルオークの中で最も人気という印象となっており、その実勢価格も以前からプレミア価格状態となっているのです。
しかし、そういった「人気モデル」という印象とは裏腹に、2018年以降において、このエクストラシンの値動きは、他の3針モデルと比べると随分地味といえた状態でした。
というのも、2018年以降、3針モデルにおいて、15400STや15300STが派手に上昇していたからなのですが、それらが値動きしている一方で、このエクストラシンは、2018年12月時点で値下がり傾向となっていたのです。
そして2019年になると、ロレックスやパテックフィリップが派手に上昇したのと同様、15400STなどはさらなる上昇傾向となりました。その一方で、このエクストラシンは、そこまで分かりやすい値動きをせず、相変わらず地味といえる状況だったと感じます。
そういった事情があるこのエクストラシンなのですが、なんと今、久々に値上がり状態となっている様子があるのです。
1年前の今、15202ST.OO.1240ST.01は375万円という水準でしたが、それは2018年7月の約406万円と比較して、約31万円の値下がり状態でした。
それが現在、15202ST.OO.1240ST.01は約429万円という水準になっており、1年前と比べて約54万円という値上がり状態。2018年7月と比べても20万円程度の上昇であり、消費増税を考慮しても10万円以上の上昇という状態であるのです。
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オーデマピゲロイヤルオークエクストラシン15202ST.OO.1240ST.01の価格比較
時計名 | 状態 | 2018年12月の安値(楽天) | 期間 | 2019年12月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オーデマピゲ ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01 |
中古 | ¥3,750,000 | 1年 0ヶ月 |
¥4,298,000 | 548,000 | 114.61% |