ノスタルジーは、独特な形状のラグが目立つ一方、文字盤のアプライドインデックスはシンプル。その独特のバランスがまさに1930年代以前の腕時計のようで、とても魅力的だと思います。
それでいて、内容的には近代的になっているため、特別気を使わず使用するといった使い方ができるのが良いでしょう。
2016年と比較して20万円の上昇という状況ながら、現在でも100万円を大きく下回る額で購入可能。内容的にも、ヴァシュロンというブランドのイメージからも、まだまだお得感がる1本という印象だと思います。
なお、文字盤下の「SWISS MADE」部分には不思議なマークがついていますが、それは「シグママーク」という存在です。
シグママークは、かつては4桁ロレックスにも存在していましたが、すぐに消滅。パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンでは、2000年代前半頃まであったものの、その時代でも少数派という印象となっており、今となってはレトロな要素を形成するアイテムの1つだといえます。
シグママークは、このノスタルジーや、カレヒストリークにもついているのですが、こういった復刻版ともいえるクラシカルな存在との相性がとても良いと感じます。
特にノスタルジーのような独特な雰囲気とは非常にマッチしており、“本物のノスタルジー”感を助長するアイテムの1つとなっているのではないでしょうか。
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