311.10.39.30.01.00は、2019年において値下がり傾向となっているわけですが、この動きは他の時計と異なる下落だと感じます。
ロレックスやパテックフィリップの人気モデルも、2019年に値下がりしたという印象がありますが、それらは「上半期に目立って上昇、下半期に下落」といった動きです。
それに対して、311.10.39.30.01.00は、2019年3月の段階から値下がり傾向だったため、2019年においてずっと値下がり傾向だったといえます。
筆者は、311.10.39.30.01.00がこのような値動きとなっていることに対して特に違和感はありません。
その理由は、先にも述べたように2017年のデビューから時間が経過したからです。
311.10.39.30.01.00は、他のオメガと比べると飛び抜けて高い印象があり、「差」も大きいと感じます。
そういった演出された特別さがあった場合、意外性は弱まるため、著しい「需要>供給」状態とはならないのだと思うわけです。
この311.10.39.30.01.00は、今後デビューからさらに時間が経過することになるわけですが、後々の時代になってこそ、この311.10.39.30.01.00がどういった評価になるかが分かるのでしょう。
将来、この311.10.39.30.01.00が結果的に「実は名品だった」というキャラクターになれば、その時初めて高い評価を受けるのだと思います。
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