サブマリーナノンデイトといえば、かつてノンクロノメーター仕様のみという時代がありましたが、意外にもそれに該当するのは14060だけだといえます。
ノンクロノメーターのノンデイトといえば、5513や14060Mという存在がありますが、5513時代には5512というクロノメーター仕様が存在。また、14060Mは最終型となるとクロノメーター仕様となっています。
ノンクロノメーター仕様というのは、2007年頃からロレックスオイスター系のラインナップに存在しなくなりましたが、2000年前後という時代では、エアキングとサブマリーナノンデイトはノンクロノメーターという印象がありました。
サブマリーナノンデイト以外のノンクロノメーターがエアキングというように、この仕様はすなわち廉価なモデルを意味するといえます。
それは、サブマリーナノンデイトにもいえることなのですが、2001年の新品実勢価格を見ると、当時のスポーツ系として唯一20万円台で購入可能なモデルだったわけなのです。
ただ、14060に対する当時の印象は、「安いスポーツ系」というよりは、「通な選択」といった感覚があったといえます。どちらかというと「安いスポーツ系」という印象だったのは、GMTマスター2であり、特に青赤ベゼルが不人気とされていました。
しかし、今となっては、当時の新品実勢価格で下位にいた両者はいずれもずいぶん高い価格帯へと変化。16710は100万円以上となっていますし、14060も70万円台となっているのです。
GMTマスターシリーズは、今の時代の大人気モデルの象徴的存在という印象がありますし、ノーチラス同様「昔不人気、今人気」という、ある種の値上がりして驚かない感覚があるともいえます。
それに対して、14060は、特に「大人気」というわけでもなく、2000年前後という時代において、新品実勢価格においても内容にしても廉価モデルというキャラクターだったにも関わらず、今では70万円台という決して廉価とはいえない価格帯へと変化しているのです。
ロレックスサブマリーナ14060の価格比較
時計名 | 状態 | 2018年12月の安値(楽天) | 期間 | 2020年2月の安値(ヤフーショッピング) | 変動した額 | 残存価額 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス サブマリーナ 14060 |
中古 | ¥698,000 | 1年 2ヶ月 |
¥745,800 | 47,800 | 106.85% |