2017年3月の段階で、異常なほど安い価格帯のパテックフィリップといえたのが、このゴールデンエリプスです。
「異常なほど安い」といってもゴールデンエリプスには、いくつかの種類があり、一見同じように見えても、実は価格帯に大きな影響を及ぼす要素があります。
それこそが、“手巻き”か“自動巻”かという点なのですが、安いほうが手巻きという要素。2017年3月当時、自動巻は100万円以上という水準でしたが、手巻きだと50万円台で購入可能だったのです。
その当時、筆者はこのゴールデンエリプスに注目しており、2016年冬頃から積極的にチェックしていました。
エリプスには、代表的な青文字盤の他にも白文字盤などがありますが、当時の様子では手巻きメンズモデルはおおよそ50万円台だったといえます。
ちなみに、その頃、パテックフィリップで「安価」と感じる水準は80万円台ぐらいだったわけで、エリプスは異常なほど安いと感じたわけです。
さて、そんなエリプスの手巻きモデルですが、2017年以降、徐々に数が減り始め、ここ数ヶ月の様子は、3年前と比べて高くなったと感じる水準に変化しつつあると思います。
そして、興味深いのは、売り切れとなるスピードが早いという点。2016年の段階だと50万円台という価格でも数カ月間に渡って「買える状態」となっていた個体がありましたが、今では、出たと思ったら、早い段階で売り切れとなっている個体も珍しくないわけです。
ただ、そのようなモデルは、YGがほとんど。以前とは異なり、ホワイトゴールドは見かける機会が少なくなりました。
そして今、WGの手巻きゴールデンエリプスが久々に登場しているのですが、その水準はどのような様子となっているのかというと、なんと80万円台。
3年前と比較して、20万円以上の上昇となっているのです。
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パテックフィリップゴールデンエリプス3848Gの価格比較
時計名 | 状態 | 2017年2月の安値(楽天) | 期間 | 2020年3月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ ゴールデンエリプス 3848G |
中古 | ¥598,000 | 3年 1ヶ月 |
¥830,000 | 232,000 | 138.80% |