パネライのブレスレットモデルで初期世代といえるのが、50番、51番、69番の3つですが、69番以外の2つは1999年にデビューしています。
現在では、パネライに対してブレスレットの印象は強くありませんが、プレヴァンドームといった初期世代を見てもそれは同様だといえます。
けれども、パネライが日本で流行り始めた頃、最もポピュラーだった存在はブレスレットだったのです。
パネライというブランドが注目され始めたのは2001年頃だといえますが、その頃ポピュラーだった存在こそ黒文字盤ブレスレットの50番でした。それに対して、白文字盤の51番も同様に人気といった感じで、「王道の黒に対して、人とちょっと違う白」といったところだったといえます。
2002年半ばになると、革ベルトのパネライが注目されましたが、それでもブレスレットモデルの人気は継続。ロレックスの次に買う時計として、ブレスレットという要素は親近感があったのだと思います。
そして、2005年頃になると、パネライは腕時計ファン以外にも知られるほどの知名度となっていましたが、その頃すでに「パネライ=革ベルト」といったイメージが強かったといえます。
それでも、ブレスレットモデルの相場は下がることがなく、むしろ通常モデルの中では相対的に高いといった水準をキープしていました。それは、リーマンショック後でも変わることがなく、2010年頃でも50番は青サブ16613と同水準。30万円台後半といった様子でした。
さて、そんな初期世代のブレスレットパネライですが、2013年以降になると40万円台後半ぐらいにまで上昇。中古水準としては過去最高値といえるほど高い状態となっていたのです。
ただ、2016年になると50番や51番は、他の人気モデルが下落したのと同様、値下がりします。51番は、11月には約39万円となっていました。
値下がりしたといえ、その頃この51番は50番よりも高いといった感覚がありました。具体的には、30万円台となる51番は50番よりも少なく、そういった個体が出るとすぐに売り切れてしまうという傾向があったのです。
ちなみに筆者はその頃、50番を買いましたが、51番のほうが高いという感覚がありました。2016年といえば、デイトナ116500LNが出た年ですが、白文字盤が黒文字盤より人気となったのもこの頃です。
しかし、そんな白文字盤はその後あまり目立った値動きとはならず、2017年頃から50番よりも安いと感じるようになりました。
2017年といえば、青文字盤の69番が目立って高くなった年ですが、そうなると、初期世代の価格序列は、青>黒>白という順になるわけです。
そして、そういった様子は2020年現在でも同様。51番は50番や69番と比較して、最も安い水準に位置しているのです。
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時計名 | 状態 | 2018年9月の安値(楽天) | 期間 | 2020年3月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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