リシュモングループ入りした後のパネライは、世界的人気を得るまでの間、腕時計マニア目線でグッと来るモデルを積極的にラインナップしていた時期がありました。
そういったモデルは何なのかというと、スペシャルエディションといわれる限定モデルの数々なのですが、それらは通常モデルに対して輝かしいほどの「特別感」を放っていたわけです。
このような存在は、当時高級ラインだったラジオミールに主に展開された傾向がありますが、ルミノール系にも無かったわけではありません。
では、何がルミノール系のスペシャルエディションだったかというと、「ダイヤ」という要素がその筆頭格だといえます。
ダイヤ文字盤といえば、通常文字盤に対してそこまで大きな相場差はなく、そういったことはロレックスでも該当します。
そのため、「ダイヤが特別」と言われても、当時のパネライ事情を知らない方にとってはピンとこないかもしれませんが、パネライのダイヤ文字盤はかなり特別なのです。
何が特別かというと、それは一言でいって「価格」であるのですが、通常モデルに対してびっくりするぐらい高いというのがパネライダイヤモデルの特徴。また、同じような見た目かつ構造でも、ダイヤ文字盤となるとなぜだか防水性能が極端に下がり、なんだか「普段遣い禁止」と言われているかのような特別感がそこにはあるのです。
さて、記事ではダイヤモデルの中でも比較的知名度の高いPAM00130を以前から追っているのですが、このモデルは44mmルミノールベースのダイヤ文字盤仕様という存在です。
ちなみに、バーインデックスがバケット仕様のPAM00030のほうが古く、この130番よりもレア度や相場が高い傾向がありました。
しかし今、130番と30番の相場関係は、かつてと違う様子となっているのです。
130番は、現在220万円という水準なのですが、30番は約229万円。その相場差は10万円程度となっているため、以前よりも価格差がない状態となっているのです。
オフィチーネパネライルミノールベースPAM00130の価格比較
時計名 | 状態 | 2018年2月の安値(楽天) | 期間 | 2020年3月の安値(ヤフーショッピング) | 変動した額 | 残存価額 |
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オフィチーネパネライ ルミノールベース PAM00130 |
中古 | ¥1,863,000 | 2年 1ヶ月 |
¥2,200,000 | 337,000 | 118.09% |