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2020年4月9日更新

10万円台の高性能モデル、スクーバSD42S

通常モデルでも高性能なのに、それを更に強力にしたというモデルが2000年代にいくつか登場しましたが、そのなかで最も有名なのが、シードゥエラーディープシーだといえるでしょう。

通常モデルのシードゥエラーが1220m防水なのに対して、ディープシーは3900m。その極端な性能差は、「見た目」面でもかなり分かりやすく表現されています。

そういったコンセプトを最初に提案したのは、おそらくパネライの64番でしょう。2000年に登場したPAM00064は、通常300m防水性能サブマーシブルに対し、1000m防水という性能を備えています。

ここで重要なのが、この特殊さがサブマーシブルといったモデルの延長上にあるという点。同じモデルでありながら、防水性能を強化したことにより「ボリュームアップ」となっているのが、いかにも特殊なモデルという印象で魅力的だといえます。

1000m以上の防水といった高性能なモデルは、IWCなどでも以前からあり、際立って珍しい性能とはいえません。けれども、「通常モデルの特別版」という演出は64番が最初だといえるのではないでしょうか。

そして、そういったことに影響されたと思われるモデルがいくつか登場しているのですが、このブルガリスクーバもその中の1つだといえるでしょう。

スクーバは、ブルガリの特殊防水性能モデルとして90年代頃からラインナップされていましたが、そのラインナップはシンプルでした。

用意されていたのは、3針かクロノグラフで、ストラップがラバーかブレスレット。素材がSSかYGといった選択肢だったわけです。いずれも防水性能は200mでした。

それが2000年代になるとGMT機能を有するモデルが投入されたりし、スクーバのラインナップはやや拡大。そして、このSD42Sのような超高性能防水性能を誇るモデルも登場したのです。

このモデルは、2000mという防水性能を誇っているのですが、これは通常モデルに対して10倍の性能です。

見た目は、パネライ64番やシードゥエラーと同様、通常版を超高性能化したといった感じで、“ケース拡大、クリスタル部分の比率は小さめ”といったところがそれらと同様だといえます。

さて、こういった通常版に対する超高性能版モデルは、なかなか評価される傾向がありますが、スクーバSD42Sの相場はどういったところかというと、意外に高くないという感じです。

現在、このSD42S約17万円で購入可能なのですが、これは2017年8月と比べても値下がり状態。2017年の記事でもキャラクターの割に安価と表現しましたが、そういった様子は現在でも変わりないどころか、さらに下落しているわけです。

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ブルガリスクーバSD42Sの価格比較

時計名 状態 2017年8月の安値(楽天) 期間 2020年4月の安値(ヤフーショッピング) 変動した額 残存価額
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スクーバ
SD42S
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