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30-40万円台で買える三雲スポーツ、ヴァシュロンコンスタンタン『オーバーシーズ』クオーツ

ノーチラスやアクアノートにもクオーツモデルは存在しますし、ロイヤルオークにも当然存在します。

しかし、その中でクオーツモデルが「自動巻orクオーツ」というノリで普通に販売されたのはオーバーシーズだけといっても良いでしょう。

オメガシーマスター120mのように文字盤を注意してみないと静止画ではクオーツか自動巻かわかりません。

オーバーシーズのクオーツの場合、白、黒、ピンク、青と文字盤色もオートマティックモデルと同様に選択できたので「あ、安いオーバーシーズ発見」と思ってもよく見るとクオーツで「なんだ」と思った人もいるかと思います。

しかし、そんなクオーツのオーバーシーズですが、2008年1月には478,000円という値段で取引されています。

ノーチラスやアクアノートが新品80万円台で買えた頃のオーバーシーズクオーツの中古相場は30万円台後半から40万円台前半といったところ。

それが2008年まで右肩上がりで値上がりしていき、リーマンショックを境に値下がり傾向へと転じます。

で、2009年とか2010年には再度30万円台にまで値下がりとなり、2001年頃と同水準まで戻るわけです。

そして、2013年頃からロレックスなどの時計が全体的に値上がりしたようにオーバーシーズも再度値上がりします。

そして、一時期クオーツは見つけづらくなるほど品薄となり、出てきても50万円台という高値だったりしたのですが、ここのところまたもとの水準に戻ったと思われます。

現在の相場はかつての相場に近い状況であり、価格差は約5万円程度といったところ。

2001年=安い、2007年=高い、2010年=安い、といった値動きがあったオーバーシーズでしたが、今の相場を見る限りクオーツモデルに関しては2001年と水準がほぼ変わらない状況。

投資としては微妙なところですが、相場がある意味安定しているこの時計、43万円程度なら選択肢としてありだと思います。

近代的な三雲ブランドのスポーツモデルがこの価格という見方でも安いですし、なによりサブマリーナノンデイトより安く三雲スポーツが買えるってのは、魅力的だと思いませんか?

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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