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2020年6月22日更新

阿部泰治のパテック論 ~第10回~

皆さんこんにちは。

東京アラートも解除され、ステップ3へと規制が緩和されましたね。

嬉しい反面、このレインボーブリッジももう見れず、そして歴史に残っていく”画”なのかなぁ、と思う今日この頃でございます。

さて、僕の心情は一旦置いておいて、今回は、2015年に新作として発表され注目を浴びた、カラトラバ パイロット トラベルタイム「Ref.5524G」について書きたいと思います。

カラトラバ パイロット トラベルタイム「Ref.5524G

それまでの【 パテックフィリップ 】らしくない見た目で、賛否両論があるモデルだと思います。私自身も初めて見た時に、「IWC」や「ゼニス」でこのような時計を見た覚えがあるな?と思ったのを覚えています。

ただそこに関しては、1930年代のアビエーターウォッチが元ネタになっているわけで、突然奇をてらったモデルが発表された訳ではございません。

ですので、販売当初は流通量も少なく市場価格もプレミアム価格で推移していました。

「Ref.5524G」トラベルタイム機能

「Ref.5524G」は、モデル名の如く” トラベルタイム ”機能がついた時計でありますが、これまでの” トラベルタイム “との大きな違いはローカルタイムの変更ボタンに特許取得されたロック機構が備わったことでした。

刻みの入ったボタンなので、見た目は「ネジ込み式」なのかなと思ってしまいますが、軽く回すことでプッシュ操作が可能となります。従来の上下にあるトラベルタイムのボタンは押し心地が柔らかく、着脱の際などに知らず知らずのうちに押してしまっていることが多々ありましたが、こちらの「Ref.5524」ではその不安が解消されています。

しなやかな”カーフレザー”の採用

今回注目すべきもう一つのポイントは、今まで【 パテックフィリップ 】の時計では、ほぼ採用されなかった” カーブレザー “の採用です。

ストラップはブルー系の文字盤と相性の良い、ブラウンのマットカーフレザーにアイボリーステッチの組み合わせで、アヴィエータースタイルにこだわった仕様。普通ですとカジュアルに見えがちですが、カーフ素材でありながら上品さを残している点は、さすが【 パテックフィリップ 】といったところです。WG(ホワイトゴールド)の新設計のバックル(尾錠)も、パイロットが装着するパラシュート等を固定するハーネスの金具からヒントを得ています。

市場流通価格

現在の市場価格は、発表当初からすると「リーズナル」でお求め安くなっております。この市場価格で手に入れた方は大きく損をするようなことは無いのかな?とも感じる価格帯です。

COMMIT GINZAでも現在「Ref.5524G」を一本在庫しております。気になる方は⇩⇩⇩

PATEK PHILIPPE PILOT-TRAVELTIME [Ref.5524G]

*オリジナルベルト+未使用ショートサイズベルト付属。保証書・箱など付属品も完品です。

著名人の着用

著名人たちにとっても、いつか手にしたい雲上ブランド【 パテックフィリップ 】今回は時計好きとしても有名な世界的アーティスト” エド・シーラン ”が着用していましたので写真を載せておきます。

実は「Ref.5524G」には隠れたファンも多く、人と被らないモデルとして密かに人気があるのです。男性にとって”人と被らない”って大きな魅力のひとつですよね。

まとめ

最近はもっぱら流行りの” ノーチラス ”や” アクアノート “が人気を博していますが、少し目線を変えて、このようなオシャレな時計をはめてみるのも面白いのではないでしょうか。

レディースサイズの展開もあるので、ペアルックで着けたりするのも上級者の遊び方だなと思います。

個体数が少なく魅力の詰まった時計。ご興味があればお問い合わせお待ちしております。

●この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。

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