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前期文字盤の評価に注目、エクスプローラー214270

では、現在の214270(前期)に対する優秀さはどういったところなのかというと、いくつかのポイントがあります。

1つ目は、この1年の間にきちんと値動きしているという点。

昨年の記事でもお伝えしましたが、214270(前期)は2016年から2019年までの約3年に渡って50万円台を脱することがなかったわけで、価格ステージが変わりづらい傾向がありました。

けれども、今のボトム価格(ABランク以上)は69万8500円70万円台にかなり近い状態となっているのです。

さらに、2019年7月⇒2020年7月という期間でもきちんと上昇。2019年といえば、上半期に目立った上昇だった反面、下半期には下落トレンドが発生。その結果、2019年7月が「ピーク」水準なっているモデルが多く、2020年7月水準が2019年7月水準よりも安いということが珍しくないのです。

それに対して、214270(前期)は2019年7月⇒2020年7月の比較で上昇しているわけですから、すごいという感想になります。

次に、2016年に登場した「新しいエクスプローラー」(後期)と前期の価格差が狭まっている点があります。

1年前の記事でも「新文字盤のほうが旧文字盤より10万円程度高い傾向がある様子」と記載しているように、長らく前期と後期の価格差は10万円以上といった傾向がありました。

それが今では、前期のボトム価格が約69万円、後期が約74万円という状況。実に、その価格差が5万円程度になっているのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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