2000年前後といった時代、世の中ではロレックスブームなる現象が起き、それを象徴するかのように多くの雑誌で高級腕時計特集が組まれていました。また、その時期にはいくつかの腕時計専門誌が登場しています。
それらメディアの登場によって、ポストロレックスとなる存在が紹介され、2002年からはパネライとフランクミュラーがブームとなっていた様子がありました。
そして、そういった時期において、「第三の選択肢」といった感覚で、時計ファンから興味を持たれていたのが、このコルムのバブルやアイクポッドだといといえるでしょう。
コルムといえば、このバブル登場まで、“海洋信号旗が文字盤インデックスとして採用されているモデル”の印象がありましたが、2000年代前半といった時代にはそれを凌ぐほどバブルの存在感が強かったといえます。
当時のバブルの新品実勢価格は約25万円といったところだったのですが、これはオメガより高く、ロレックス人気モデルよりも安いという価格帯でした。
興味深いのは、アイクポッドのヘミポッドも同じ水準だったという点。これら腕時計のキャラクターは、個性的だから「ポーン」と買いたいところだけど、「ポーン」と買うには高いといった印象だったと思います。
そういったことから、25万円という価格以上に「高級」という印象もあり、クルマで例えるならばシトロエンC2プルリエルといったところだと感じます。
さて、そんなバブルにはいくつもの種類が登場したのですが、バリエーションがそれなりにあるため、その全体像を把握するのはなかなか難しいでしょう。
ただ、バブルには、不思議と中古市場で見かけやすい傾向のあるモデルが存在し、このジョーカーは限定モデルであるにも関わらず、それに該当するのです。
この時計、文字盤に描かれたジョーカーの顔がかなり印象的ですが、2017年2月水準は約27万円といったところ。値動きとしては、2010年3月の約22万円から5万円ほど上昇している様子がありました。
しかし、それから3年後の今、このジョーカーはやや下落している様子。現在水準は約24万円となっています。
コルムバブルジョーカーの価格比較
時計名 | 状態 | 2017年2月の安値 | 期間 | 2020年7月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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コルム バブル ジョーカー |
中古 | ¥278,640 | 3年 5ヶ月 |
¥249,999 | -28,641 | 89.72% |