ロレックスの現行6桁スポーツモデルは、2005年登場のGMTマスター2 116718LNから順次モデルチェンジされていきましたが、その多くが2010年頃にモデルチェンジを完結していたといえます。
実際、GMTマスター2は2007年にSSがデビューした時点で、YG、コンビ、SSというすべてのラインナップが6桁世代に移行したわけです。
そして、それより遅かったサブマリーナも2010年にSSがモデルチェンジされたことで、その全てが6桁世代になった、と言いたいところなのですが、唯一モデルチェンジが遅かった存在があったのです。
それこそが、このサブマリーナノンデイトだったのですが、114060が登場したのは2012年。他のサブマリーナと比べて随分遅かったわけです。
114060の前モデル、14060Mは2000年頃の登場ですが、末尾の「M」はムーブメント変更に伴う変更。14060自体の登場は1989年です。
14060と14060Mのデビュー年は、エクスプローラー14270及び114270とほぼ同じですが、エクスプローラーは2010年に214270へとモデルチェンジされているため、やはり114060のデビューはやや遅かったといえるのです。
そのような経緯があるため、114060に対して新しいモデルという印象があったわけですが、気づけば今年で登場から8年も経っていることに驚きます。
そんな114060の中古相場ですが、この1年の印象としては「唯一100万円以下で購入可能なセラミックベゼル」といった感じがありました。
逆にいうと、他の人気スポーツモデルが100万円以上となるなか、この114060に関しては「なかなか100万円以上にならなかった」といえるわけなのですが、2019年上半期という目立った上昇トレンドの時期でも100万円以上というボトム価格ではなかったのです。
これまで記事でお伝えした114060のピーク水準は2019年7月の98万円というボトム価格。この際、あと一歩で100万円台というところまで来たのですが、2019年夏からの下落トレンドによって、その後は値下がりしてしまったのです。
そして、2020年4月には新型コロナによる再度の下落トレンドが発生。そのときはさらに値下がりし、84万円というボトム価格になってしまいました。
これは、2019年1月水準よりも安かったわけで、2019年上半期の上昇分がまるまま消えてしまったような動きだったと感じました。
さて、それから3ヶ月が経過した7月の今、4月に値下がりした多くの人気モデルは回復となっているわけですが、この114060はどうなっているのでしょう。
その答えは、114060のボトム価格を見れば分かるのですが、なんとその水準は約103万円。
回復したというニュースだけでなく、114060はついに100万円以上という価格ステージに到達したのです。
ロレックスサブマリーナ114060の価格比較
時計名 | 状態 | 2020年4月の安値 | 期間 | 2020年7月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス サブマリーナ 114060 |
中古 | ¥840,000 | 0年 3ヶ月 |
¥1,034,000 | 194,000 | 123.10% |