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今の相場だと逆に安く感じるかも、ロレックスエクスプローラ2 1655

不人気だったのはもう20年以上も前の話。

ロレックスブームがおこった1999年の段階ですでに1655は今と遜色ない相場となっていたりします。

そんなこともあり、その他のスポロレが今よりだいぶ安い2012年春頃でも100万円超えという価格で取引されているこの時計。

2007年の10月頃なんかは約170万円という相場だったりします。

しかし、何時の時代でも高い1655は元が高いゆえに値上がりのインパクトも他のロレックスと比べると弱い模様。

ちなみに、デイデイトのブルーグラデーションは1655が100万円以上の際に65万円でほどでしたが、今は150万円以上しているのは先日の記事でお伝えしたとおりです。

やはり徹底的に安くなると、それがバネになって反発するのでしょうか。常に高い1655こそ、他の時計と同じ比率で値上がりするならば、今頃300万円以上という相場になっていて欲しいと思ってしまいます。

とはいえ40万円という値上がりをしているのですから素直に嬉しいというのも事実。

1655って共感覚を刺激する独特のデザインが魅力的だと思います。

エキゾチックダイヤルと表現されるデイトナ“ポールニューマン”にどことなく近い感覚のデザイン。

一度手に入れてみたい時計であります。

しかし、常に高く、なおかつ目立った値動きをしないという点から、なんとなく手を出しにくい時計でもあります。

値動きしないなら底値リスクの観点から「買っても良い」かと思ったりするのですが、他の時計を買うほうが条件が良いってケースが多々あるのです。

しかし、ステンレスの時計が当たり前に200万円とか300万円する今こそ、

  • ずっと100万円以上の相場で
  • かっこ良く
  • 生産数が少ない4桁スポロレ
  • 150万円前後である、という事実は買いたくなる要素がだいぶ強まったと思います。

    ちなみに、上記の1655は2012年のモノ、現在売られているモノ、両方とも日本ロレックス証明付きです。

    特にアクアノートと天秤にかけたら日本ロレックス証明書付きの1655、すごく魅力的だと思うのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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