2008年にシードゥエラーディープシーが登場しましたが、それと同時にシードゥエラーは「ディープシーのみ」のラインナップへと変化。6桁世代の“素のモデル”は長らく空白となったわけですが、2014年に116600が登場しています。
そしてその際、ディープシーにも「新作」が登場。それこそが、このDブルー文字盤なのですが、スポーツ系としては初めてグラデーション文字盤が採用されました。
その見た目の特徴から、Dブルー文字盤はデビューするや否や超話題のモデルとなり、その実勢価格も「かなり高い」といった様子。
具体的には、当時のSSロレックスの中で、最上級の価格帯に位置していたといえます。
これより高いのは4桁リファレンスのアンティークぐらいといったところで、ヨットマスター2の116680とともに、その時代において「最も高いSSモデル」という存在感だったわけです。
しかし、2017年頃からポジションが変化。急激に高くなるデイトナなどを横目に、Dブルー文字盤は全くといっていいほど上昇せず、『2017年10月の中古相場が2015年7月以下』といった状況でした。
そういったことはヨットマスター2の116680でも同様で、2015年頃に大注目されていた2本は、2017年頃においてそのキャラクター性に変化が生じていたといえます。
ただ2018年5月になるとこのDブルー文字盤は、約167万円という中古ボトム価格へと変化。これは、2015年7月の150万円よりも高かったため、「やっと2015年水準以上になった」という状況だったのです。
けれども、その後Dブルー文字盤は再び下落。2019年3月水準は約146万円となっており、当時は目立って上昇するモデルが多かった中、10万円単位の下落といった様子となっていました。
2018年5月の上昇は、モデルチェンジによる影響だったといえますが、それは一時的な現象だった模様です。
ですから、これまで記事で確認した116660Dブルー文字盤のピーク水準は2018年5月となるわけで、その水準を長らく更新していないわけです。
さて、近頃といえば、新型コロナによる下落トレンドを経て、多くのモデルが回復傾向となっています。また、回復どころか、過去最高値を更新する勢いのモデルもいくつかいるぐらいです。
では、この116660 Dブルー文字盤はどのような様子となっているかというと、歩幅な回復といった様子です。
実はこの時計、2019年10月に下落した際も「歩幅な下落」といった様子だったわけで、下落でも回復でも「歩幅」といった状況なのです。
ロレックスシードゥエラーディープシーDブルー文字盤116660の価格比較
時計名 | 状態 | 2019年10月の安値 | 期間 | 2020年8月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660 |
中古 | ¥1,450,240 | 0年 10ヶ月 |
¥1,509,400 | 59,160 | 104.08% |