そんなスクーバの亜種として青赤文字盤のGMTが登場したのは2001年頃。
それまでのスクーバは3針か2つ目のクロノグラフという内容。
それが2001年頃からこういうプチコン的なモデルがラインナップに加えられていきました。
プチコンというとパテックフィリップを連想されますが、そういえばノーチラスもデビューから30年間ぐらいの間、シンプルな3針モデルだけのラインナップでした。
2005年に出た5712/1Aを皮切りに様々なプチコンが用意されたノーチラス。
ノーチラスのプチコンモデルが受け入れられたのとは違い、ブルガリスクーバの亜種モデルはあまり人気とはならなかった模様です。
現在「ディアゴノ プロ」という名前で販売されているスクーバですが、ラインナップされているのはシンプルな3針。
GMTモデルはとっくにラインナップに存在しません。
このスクーバのGMTは、ロレックスのGMTマスターでお馴染みの青赤を大胆に採用したモデル。
他の高級腕時計のGMTモデルで青赤を採用したってのはこのスクーバ以外にないのではないでしょうか。
青赤はかなりインパクトの強いカラーですから、「GMTマスター」という印象がかなり強い。
なのにあえてこの配色を採用したスクーバは、かなり思い切ったモデルでしょう。
筆者自身初めて見たのは2001年のことで、見た印象は「新しい」という感想。
その際「GMTマスター」のパクリ、という印象はありませんでした。
そういう印象を持つ人が他にも結構いるのでしょうか、ブルガリの腕時計としては相場は結構高め。
とはいえ2008年と比べると6万円以上も値下がりしていますが、それでも10万円台後半は今のブルガリのステンレス腕時計としては立派でしょう。
マニアックな時計だけに、一部の人にはこのまれるスクーバGMT。
デザインの印象も良いですし、ラバーベルト+GMTという内容は機能性としても使い勝手が良いと思います。
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