9月の新作発表時に一斉モデルチェンジとなったサブマリーナ。
今回の変更点は、「青サブ以外は黒文字盤」というところがインパクト大に感じましたが、実際、廃盤となった「緑文字盤」である116610LVは、200万円以上という水準になるなど大幅な値上がりとなっています。
ここ数年、ロレックスはムーブメント世代変更に伴って、順次各シリーズを一新している傾向がありますが、前モデルと新モデルの見た目が似ているという場合、旧モデルの相場があまり上がらない傾向があります。
その点、サブマリーナの「LV」は、「緑文字盤⇒黒文字盤」という分かりやすい変化となったため、今回のような値上がりは自然だといえます。
そうなると、新旧ほぼ見た目が変わらない「LN」のほうは、あまり大きな変化とならなさそうなところですが、実は、116610LNもなかなか派手な値動きとなっているのです。
現在、116610LNのボトム価格はなんと136万円という水準にまで達している状況なのですが、ボトム価格をチェックしていると、どんどん在庫切れとなり、日に日に高くなっている様子が手にとるように分かります。
実は記事準備中のボトム価格は約130万円だったのですが、今では130万円台後半。これも数日のうちに変わってしまうのではとすら感じます。
“前モデルと新モデルとの見た目がほぼ変わらないのに相場が変化する”という事例は、2018年のディープシーでも起こりましたが、その際の上昇は一時的でした。その理由として考えられるのは、ディープシーの見た目は新旧ほぼ変わっていなかったからで、前モデルの希少性がそこまで感じられなかったからでしょう。
そうなると、現在の116610LNの動きも「ディープシーの二の舞か」という懸念があるわけですが、実はこのモデルチェンジはシードゥエラーとは違う文脈だといえます。
それこそが、ケース経の40mm⇒41mmという差ですが、新型は約半世紀ぶりにケースサイズが拡大されたわけです。
ですから、116610LNの値上がりは、「最後の40mmサブマリーナ」という評価によって成り立っているのかもしれません。
ロレックスサブマリーナ116610LNの価格比較
時計名 | 状態 | 2020年8月の安値 | 期間 | 2020年9月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス サブマリーナ 116610LN |
中古 | ¥1,133,000 | 0年 1ヶ月 |
¥1,366,800 | 233,800 | 120.64% |