腕時計投資新聞

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2020年9月29日更新

阿部泰治のパテック論 ~第28回~

みなさん、こんばんは。

シルバーウィークも残りあと1日ですが、いかがお過ごしでしょうか。心なしか銀座の街はだいぶ人が多くなってきたイメージです。当店も連日たくさんのお客様にご来店頂き、嬉しい限りです。引き続きコロナ対策はしっかりと行い、安心してお買い物して頂ける環境を整えて、お待ちしております。

さて前回・前々回は、コミット銀座を始めてから現在に至るまでに取り扱った【 パテックフィリップ 】の中で、印象に残っているモデルの一部を紹介してきました。沢山のモデルをご紹介しましたが、やはり気になるのはそのお値段ですよね?(笑)今回はそんな声に応えて、【 パテックフィリップ 】『過去販売価格ランキング』を発表していきたいと思います。

パテックフィリップ 】の時計といえば高額帯が多いと思いますよね。もちろんその期待にしっかりとお応えできるランキングとなっておりますので、是非最後までお楽しみ頂ければと思います。

*店頭販売(ホームページ掲載)をしていたモデルでランキング付けをしております。
*現在での市場の評価、価値が変わっている時計もございます。
*販売時の状態により、価格の設定に開きが出ている時計もございます。

第10位 「Ref.5131/1P-001

販売当時掲載価格 18,500,000円(税別)

「有線七宝で作られたダイヤルが与えられた ワールドタイム・クロワゾネ Ref.5131」

こちらは伝統工芸のクロワゾネ・エナメルで美しく描かれた文字盤の世界地図を始め、初期のモデルを踏襲する針や都市名の書体など、徹底的にクラシックな趣を追求したデザインがとても印象的です。文字盤の中央には、初めて北極方向から見た地球を描いたクロワゾネ七宝装飾を配しています。一番最後に発表されたPT(プラチナ)仕様がまさかのブレスレット仕様なのには驚かされました。生産個数も少ない上に、入手するのも非常に困難なモデルです。

第9位 「Ref.5004R

販売当時掲載価格 19,900,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット 18KRG(ローズゴールド) Ref.5004R

永久カレンダー、スプリットセコンドクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載したグランドコンプリケーションモデル「Ref.5004」18KRG(ローズゴールド)ケースに温かみのあるシルバー文字盤という組み合わせです。「Ref.5004」というとPT(プラチナ)ケースというイメージが強いですが、RG(ローズゴールド)やYG(イエローゴールド)のケースもやわらかな印象を与え、しかも品の良い風格があり、個人的には好みであります。

第8位 「Ref.5970P-001

販売当時掲載価格 20,000,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ Platinum Ref.5970P-001

先代にあたる「Ref.3970」のクラシカルなデザインを引き継ぎつつ、初代パーペチュアルカレンダー ・クロノグラフ「Ref.1518」二代目「Ref.2499」の第一世代に見られた角形のプッシュボタンを採用し、36mmから40mmにサイズアップをはかりながらも、文字盤外周にタキメーターを配し、絶妙なバランスを保っています。PT(プラチナ)ケースに黒文字盤、誰が見ても間違いなくカッコいいと思える時計ですね。

第7位 「Ref.5004P-021

販売当時掲載価格 21,500,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット Platinum Ref.5004P-02」

永久カレンダー、スプリットセコンドクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載したグランドコンプリケーションモデル「Ref.5004」。PT(プラチナ)ケースにシルバー文字盤というスッキリとした組み合わせですが、視認性も良く雰囲気の良い文字盤です。印象に残った時計紹介でも書いておりますが、自分にとってとても思い入れのある時計です。あの当時、間違いなく世界最安だったと思います(笑)

第6位 「Ref.5204P-010

販売当時掲載価格 27,200,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット Platinum2012年新作 Ref.5204P-010

「Ref.5004」の後継モデルとして開発され、完全自社開発・製造の新しい水平クラッチ式スプリット秒針クロノグラフ手巻キャリバー「Cal.CHR 29-535 PS Q」を搭載しております。文字盤の見切り径が大きくなったことで視認性が向上され、オパーリン文字盤が非常にキレイで高級感があり、圧倒的な存在感を放っていました。

第5位 「Ref.5004P-033」

販売当時掲載価格 27,500,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット Platinum Ref.5004P-033」

永久カレンダー、スプリットセコンドクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載したグランドコンプリケーションモデル「Ref.5004」。こちらは黒文字盤のインデックスにダイヤがセッティングされ、さらに高級感漂う一本となっています。

第4位 「Ref.5078P-001

販売当時掲載価格 30,900,000円(税別)

「ミニッツ・リピーター Platinum Ref.5078P-001

ホワイトのエナメル文字盤に描かれたレイルウェイ目盛に、ローマ数字が美しく焼き付けられたモデル「Ref.5078P-001」。9時位置に設置されたスライドピースで起動されるミニッツ・リピーターは駆動する様子をシースルーバックから覗くことが出来ます。その音色は神秘的で感動すら覚えます。

第3位 「Ref.5204/1R-001」

販売当時掲載価格 32,000,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット 18KRG Ref.5204/1R-001」

2017年に発表された、ケースと同素材の18KRG(ローズゴールド)のブレスレット仕様です。現在も生産されている現行モデルで、18KRG(ローズゴールド)のケースにブラックダイヤルがカッコよく、ゴージャスな時計です。YG(イエローゴールド)とはまた違った、大人な雰囲気漂うセクシーな無垢モデルですね。

第2位 「Ref.5004G

販売当時掲載価格 36,350,000円(税別)

「パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット 18KWG Ref.5004G

永久カレンダー、スプリットセコンドクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載したグランドコンプリケーションモデル「Ref.5004」。搭載されたキャリバー「CHR 27-70 Q」はムーブメント製造会社『レマニア社』が【 パテックフィリップ 】の為だけに生産し、その後【 パテックフィリップ 】によって完全自社製として仕上げられたムーブメントです。その完成されたデザインは、生産が終了して時間が経ちますが今もなお、時計好きを魅了し続けています。また、こちらのモデルが特筆すべき点は、ダイヤルの仕様です。通常ではあり得ない、サーモンカラーのアラビックダイヤルとなっており、大変レアな仕様となっていました。

(*パテックフィリップの正規経由でサーモンダイヤルに交換されており、アーカイブにもサーモンと記載がありました。)

第1位 「Ref.5016P-018」

販売当時掲載価格 66,600,000円(税別)

「ミニッツ・リピーター トゥールビヨン パーペチュアルカレンダー Platinum Ref.5016P-018」

時計の機構で最も複雑と言われる、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、ミニッツ・リピーターを全てを搭載したモデル。プラチナケースにブレゲ数字のインデックスにブレゲ針の組み合わせ、文句の付けようが無く完璧でカッコいい時計です。お値段も文句を言えないレベルの時計ですね。(笑)

まとめ

以上がコミット銀座開業から取り扱ってきた【 パテックフィリップ 】『過去販売価格ランキング』となりますが、いかがでしたでしょうか。

あくまでも店頭販売(ホームページ掲載)されたモデルでランキング付けしておりますが、なかなかの見応えであったのではないかな?と思います。

ちなみに、この下の11位〜30位も面白そうなので、引き続き次回もやるか?違う話題にするか?ちょっと考えようと思います(笑)

毎週コラムを書かせて頂いておりますが、今回もコラムをお読みいただきありがとうございました。次回も楽しみにしていてください。

●この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。

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