高級腕時計としてかなり早い段階でラバーバンドを採用したブルガリスクーバ。200m防水ということからロレックスのサブマリーナキラーとしてブルガリが発売した時計です。
現在のブルガリとは違い、1990年代のブルガリは本気で時計を作っていたので、「いかにしてサブマリーナのライバルとなり得る時計が作れるか」ということをじっくり考えた結果、“ラバーバンドの採用”という新しい付加価値のアイデアが出てきたのでしょう。
当時のサブマリーナのライバルといえば、カルティエパシャC、オメガシーマスターがあります。パシャCは世界初の防水時計、オメガシーマスターは何十年もモデル名が続いているベストセラー。
そのような“防水時計市場”に殴りこみをかけるには相当のインパクトが必要だったというけです。
ブルガリの狙い通り、スクーバは高級腕時計愛好家やファッション関係者に「良いもの」として受け入れられます。そして腕時計ブームが本格的に起こった1990年代後半から2000年代前半にかけてサブマリーナとほぼ同等の価格で流通していた、というのがこのスクーバなのです。
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ブルガリスクーバSD38S(3針、自動巻)の価格比較
時計名 | 状態 | 2012年6月の最安値(ヤフオク) | 期間 | 2015年8月の最安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ブルガリ スクーバ SD38S (3針、自動巻) |
中古 | ¥52,800 | 3年 2ヶ月 |
¥79,920 | 27,120 | 151.36% |