カラトラバには様々なモデルが存在がするため、その全体像を把握するのは困難だといえます。
また、96系を除くと「特にこれが人気」といった存在もあまりないため、むしろ「これが好き」という好みは、人によって分かれる傾向が強いかもしれません。
そういった意味では、「好きなものを見つける」というのがカラトラバの楽しみだといえるでしょう。
今回は、そんなカラトラバの中でも筆者が個人的に好きなモデルを紹介したいと思うのですが、それこそがこの5032J-010です。
この5032J、90年代頃に現役だった世代のカラトラバなのですが、当時のカラトラバとしては、かなり大きめなサイズです。
その頃の主流サイズといえば、35mm以下が主。だいたい33mmぐらいがカラトラバサイズといったところで、ノーチラスやアクアノートの主流サイズすら33mmという時代でした。
そのような時期において、この5032J-010は36mmという巨大サイズ。ノーチラス3800/1Aよりも大きなサイズのカラトラバだったわけです。
その中身には、キャリバー240が搭載。この頃のシンプルなモデルといえば、キャリバー315が搭載されることが多い傾向がありますが、240搭載というのは意外性があります。
シンプル系に搭載される240といえば、ゴールデンエリプスの3738/100などがありますが、「薄さ」を重視したモデルに採用されることが多いでしょう。
けれども、この5032J-010はそんなに薄いモデルではないため、単に2針仕様にするために240が搭載されたのだと思います。
そして、ケースのデザインはどことなく立体的で、同じ時期にラインナップされていたクロノグラフの5070を彷彿とさせます。
それでいて文字盤デザインは往年の96のような佇まい。全体的にアンバランスな要素を、なんともいえない絶妙なバランスでまとめているところが個人的には好きなのです。
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パテックフィリップカラトラバ5032J-010の価格比較
時計名 | 状態 | 2019年12月の安値 | 期間 | 2021年1月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ カラトラバ 5032J-010 |
中古 | ¥1,450,460 | 1年 1ヶ月 |
¥1,518,000 | 67,540 | 104.66% |