腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

2016年水準からあまり大きく変わっていない、ルミノールクロノPAM00122

1997年から2004年頃までのパネライは、ラジオミールを高級、ルミノールをスタンダートというように棲み分けしていた傾向がありますが、ルミノールの中でも「ルミノールクロノ」は高級という役割を担っていました。

当時のラジオミールが、ドレス系という視点での高級だったならば、ルミノールクロノはスポーツ系の高級。ラジオミールがK18素材といった高級要素だったのに対し、ルミノールクロノにはチタン&コンビという珍しい組み合わせの素材が採用されていたのです。

そして、搭載されているムーブメントは、どちらもゼニスだったわけで、ラジオミールにはエリートルミノールクロノにはエルプリメロが搭載されていました。

2001年までのパネライでは、「裏スケ」が採用されるのは、これらゼニスクラス以上といった傾向があったわけで、当時のイメージとして、こういった要素を持つパネライは「かなり高い」という印象だったわけです。

さて、そんなエルプリ時代のルミノールクロノには、10のリファレンスが存在するわけですが、ここでは分かりやすく紹介するために、そのうち3つを解説したいと思います。

まず1つ目が、1999年に登場したPAM00052ですが、これがルミノールクロノの最初のモデルです。

黒文字盤に銀のインダイヤルという見た目が特徴的ですが、ベゼルにはタキメーターがないモデルと、あるモデルが混在。500本の限定モデルとして登場していますが、初期モデルにはタキメーターがなかったようで、後から「タキメーターありベゼル」に交換できたという噂もあります。

そして2つ目が、2000年に登場したPAM00072。これが、“限定モデルではない”通常版としての最初のルミノールクロノです。

52番との違いは、大きく2つあり、1つが黒一色の文字盤に変化したこと。もう1つがデイト表示がついたことです。

ルミノールクロノの流通は決して多くありませんが、その中で最も見かけるのがこの72番だといえます。

そして、3つ目が、今回お伝えしたするPAM00122。これは2002年に登場したルミノールクロノなのですが、エルプリ搭載ルミノールクロノの通常版としては最後に出たモデルだといえます。

とはいっても、通常モデルとしてのルミノールクロノ(ブレスレット)は、72番とこの122番しかありません。

122番は決して限定モデルではないのですが、2002年にしか生産されなかったため、結果的に限定モデルのような希少性となってしまったといえます。

むしろ、この5年ほどの中古相場の印象としては、本当の限定モデルである52番よりも目にかかる機会が少ないと感じられるわけで、ブレスレットのルミノールクロノとしては最もレアといっても過言ではありません。

この122番の特徴は、52番のような見た目でデイト付きというところなのですが、「エルプリ搭載のルミノールクロノとしては、新しくてレア」という魅力があるといえます。

さて、今回そんな122番を久々にお伝えするわけですが、現在水準はどういった様子かというと、105万円という様子であります。

前回お伝えした2016年11月水準が約99万円だったということを考慮すると、驚くほど変わっていないという印象だといえます。

※この記事には広告が含まれる場合があります

オフィチーネパネライルミノールクロノPAM00122の価格比較

時計名 状態 2016年11月の安値 期間 2021年3月の安値 変動した額 残存価額
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ
PAM00122
中古 ¥998,000 4年
4ヶ月
¥1,050,000 52,000 105.21%
2016年水準からあまり大きく変わっ…の次ページを見る>>
1 2
- PR -