今年、ついに新作が発表された3針ノーチラス。今回の新作発表が行われる前の段階で、この青文字盤が生産終了となったことが発覚していたため、新作発表では「5711の新世代が登場するのではないか」と推測することができたでしょう。
しかしながら、今回発表されたのは、なんと「緑文字盤」の5711/1Aという存在。この変化により、SS3針ノーチラスの現行モデルは「緑文字盤のみ」(メンズサイズ)となったわけですが、このような事態は異例だといえます。
デビュー時から青文字盤がメインというノーチラスですが、90年代後半に「黒文字盤をメイン」とした際も、青文字盤の生産終了をしなかったわけです。
そういった意味では、青文字盤がラインナップされていないという状態の今は、特殊な時期だといえるでしょう。
ちなみに、こういった「デビュー当初からのメインカラーを廃止する」という文脈は、先にゴールデンリプスが実施。
ゴールデンリプスもノーチラス同様、青文字盤がメインカラーでありますが、デビュー当初からメインモデルとして存在していた「YGの青文字盤」を2018年で生産終了。
YGの後継モデルは登場せず、その際発表されたのは、ゴールデンリプスとして、初の黒サンレイ文字盤(おそらく)を採用した5738R-001だったわけです。
そういった意味では、今回の緑文字盤ノーチラスも、まさにゴールデンリプスの5738R-001に似た存在だといえるわけですが、エリプスの事例を考慮すると、青文字盤ノーチラスの復活は、今後しばらく無いと推測することができます。
さて、そうなると「青文字盤のノーチラス」というレア感が以前よりもさらに増すわけですが、緑文字盤が発表された後の相場はどういった様子なのでしょう。
5711/1A-010は、2021年2月⇒4月で約34万円の上昇という様子であるため、緑文字盤発表後に「すごく上昇した」というわけではない様子です。
パテックフィリップノーチラス5711/1A-010の価格比較
時計名 | 状態 | 2021年2月の安値 | 期間 | 2021年4月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-010 |
中古 | ¥14,850,000 | 0年 2ヶ月 |
¥15,198,000 | 348,000 | 102.34% |