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3ヶ月で約160万円の上昇、ノーチラス5712/1A-001

なぜ生産終了となっていない、この5712/1A-001がこのように派手に動いているのかは不明ですが、この5712/1Aに限らず、近頃こういった人気モデルが派手に動く傾向があるといえます。

そして、そういったモデルは1000万円以上という水準に達しているわけですから、現在の市場の様子は、2019年上半期以来の「派手な上昇トレンド」が起こっているというように感じられます。

なお、最近のノーチラス相場についてですが、動くモデルと動かないモデルとの差がある状況だといえます。

動いているのは、この5712/1A-0015711/1A全般、3800/1Aなどという傾向で、5712を除くと「その多くが3針」といった傾向があります。

その一方で、年次カレンダー5726/1A-010については、2020年から大きく変わっていません。2020年といえば、5711/1A-010600万円台だったわけですが、その頃と変わらなかった結果、年次カレンダーでありながら、5726/1A-010は今や、同じく白文字盤の3針モデルである5711/1A-011よりも安い価格帯となっています。

また、近頃まで「最も高価かつ派手に動くノーチラス」といった印象があった5980/1Aもそこまで派手に動いていない傾向があり、 5980/1A-019の現在水準は3針よりも安価といった様子です。

そういったことを考慮すると、この5712/1A-001は、コンプリケーションノーチラスとしては、現在派手に変動する珍しい存在といえるわけですが、他のモデルの変動が派手という印象があるため、「コンプリケーションが動いていない」のは意外ともいえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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