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コンビの状況、ヨットマスター16623グレー文字盤

いきなりですが、2003年のロレックスの相場事情を振り返ってみたいと思います。

その頃、一番人気だったのは、今と同様デイトナでありますが、「デイトナ以外の一番人気」という観点では、エクスプローラーがそのポジションに位置していました。

そして、エクスプローラーを頂点として、エクスプローラー2(黒)、シードゥエラーエクスプローラー2(白)、サブマリーナデイト、GMTマスター2、サブマリーナノンデイト』といった価格序列となっていたのです。

おおよその価格帯は、エクスプローラー40万円台中盤だったわけですが、そういった価格帯が、当時の「高いほうのモデル」だったわけです。

そして、コンビとなるとその相場は、さらに高価。デイトナの事例から「コンビは、人気SSよりも安い」というイメージがあるかもしれませんが、そういったことはデイトナ以外ではあまり起こっていません。

とはいえ、コンビのスポーツモデルの価格帯でも、2003年当時は50万円台といったところ。一番人気の青サブ(16613)を例としても、56万円ほどの新品実勢価格だったわけです。

また、ヨットマスターには、プラチナベゼルの「ロレジウム」がありますが、それは“どのコンビモデルよりも高い”といった価格帯に位置。2003年頃の新品実勢価格は60万円台後半といった水準だったのです。

ですから、2003年頃のスポーツロレックスに対する印象としては、デイトナ⇒ロレジウム⇒青サブ⇒エクスプローラー⇒その他」といった感覚があったといえ、エクスプローラーまでが「憧れられるモデル」だったといえます。

そして、その2003年にデビューしたモデルが、このヨットマスター16623だったのですが、これは「コンビ」でありながら、「ロレジウム」よりも高い価格帯に位置していました。

それまでのイメージでは、「ロレジウム」は「コンビ」よりも高価だったわけですから、16623は結構高いモデルという印象があったといえます。

ちなみに、2003年といえば、「緑サブ」がデビューした年でもありますが、「緑サブ」もまた、エクスプローラー以上といった価格帯。それまで、デイトナ以外のオールSSモデルとしては、エクスプローラーが最も高価というイメージだったのが、「緑サブ」が最も高いというようになってしまったのです。

ですから、2003年にデビューしたモデルを含めると、先程の価格序列はデイトナ16623⇒ロレジウム⇒緑サブ⇒青サブ⇒エクスプローラー⇒その他」となったため、分かりづらくなったといえます。

もっとも、そういった2003年の価格序列は、2021年の今となっては「全く参考にならない」わけで、特にロレジウムやエクスプローラーなどの立ち位置は随分変わっているわけです。

けれども、この16623の立ち位置は、これまでそれほど変わりませんでした。実際、16623は今も昔も「ロレジウムよりも高価」といった価格帯となっているわけで、16622がだいぶ高くなった現在相場をみても、そういったことに違いはないのです。

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ロレックスヨットマスターグレー文字盤16623の価格比較

時計名 状態 2019年6月の安値 期間 2021年7月の安値 変動した額 残存価額
ロレックス
ヨットマスター
グレー文字盤
16623
中古 ¥1,013,040 2年
1ヶ月
¥1,128,000 114,960 111.35%
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