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760万円台になった、ロイヤルオーク15202ST.OO.0944ST.01

このようなド派手な値動きは、まさに現在の3針(2針)ロイヤルオークらしいといえます。ただ、そうはいっても、15400STなど「派手な値動き」をするモデルと比べても「かなり凄い」といえる変動だといえます。

なぜ、この白文字盤の15202STが2月から7月現在までにかけてこのような変化となったのかというと、それには2つの理由が考えられます。

1つ目は、4月のエクストラシンの動きなのですが、このときエクストラシンは500万円台から一気に1000万円台になるという変化を遂げています。

この白文字盤が400万円台となった2月時点では、エクストラシンは500万円程度という感覚だったといえます。そのため、エクストラシンが1000万円以上という水準の今、白文字盤がそれに影響を受けるのは当たり前ともいえます。

そして2つ目が、ノーチラス相場からの影響です。2月の記事時点では、この15202ST.OO.0944ST.01は、ノーチラス3800/1A-001よりも「やや高い」という価格帯に位置していたわけですが、3800/1A-001は今や600万円台となっています。

15202ST.OO.0944ST.01と3800/1A-001は、時期によって「どちらが高い」という序列が変わる傾向がありますが、両者とも勢いがある状況の今、2月と7月とで序列が逆転するというのは、考えにくい状況です。

そして、実際、現在水準では15202ST.OO.0944ST.01が700万円台3800/1A-001600万円台となっているわけで、2月同様「15202ST.OO.0944ST.01のほうが高い」となっていることに変わりありません。

ですから、エクストラシンやノーチラス3800/1Aなどの今の状況を考慮すると、この15202ST.OO.0944ST.01の現在水準は自然だと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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